仮定法とは?

仮定法は非現実のお話

仮定法の「法」というのは、言語学では「話し方」という意味。仮定して表現します、仮定モードです、ということ。ですから、現実を表現する時、仮定法は使われません。仮定法はあくまで「非現実」の表現方法です。

1・明日、雨が降ったら、映画に行こう。

この日本語を英語にする時、仮定法を使いません。仮定法を使うと「非現実」になるからです。仮定法で表現すると、明日、100%雨が降らないと知っていて、それでも非現実の「雨が降る」を仮定し、だったら映画に行くのに、という表現。この非現実を日本語では。

2・明日、雨が降ったら、映画に行くのになあ。

1を英語に訳せば。

If it rains tomorrow, I will go to cinema.

普通の表現です。一方、2の場合は。

If it rained tomorrow, I would go to cinema.

仮定法表現となりました。仮定法は「非現実」。これが出発点です。

仮定法では時制がポイント

仮定法では時制がポイントです。仮定法では、現在を表現する時に過去、過去を表現する時に過去完了を使います。仮定法過去は、現在の意味。仮定法過去完了は、過去の意味。

If I were a bird, I would fly to you. もし私が鳥なら、君のところへ飛んでいくのに。

私は鳥ではありませんから、仮定法。そして、現在の話ですから were とか would というように過去が使われます。一方、仮定法過去完了なら。

If you had helped me at that time, I could have succeeded more rapidly.  もし君があの時、私を助けていたら、私はもっと早く成功できたのに。

過去完了が使われていますが、仮定法なので、過去の意味です。くりかえすと、仮定法では現在を過去で、過去を過去完了で表現します。時制がずれることが、ポイントです。

仮定法では were は使わない

普通、単数過去の場合、be動詞は was になりますが、仮定法では were が使われます。it が主語でも was でなく were です。慣れましょう。「もし~がなければ」は If it were not for~。

If it were not for water, creatures couldn't survive. もし水がなければ、生物は生きていけないだろう。

この仮定法表現は、次のように言い換え可能です。

Without water, creatures couldn't survive.

But for water, creatures couldn't survive.

仮定法では If を省略できる

ただし、 If 省略の時、主語と動詞が倒置するという規則があります。たとえば、先ほどの。

If it were not for water, creatures couldn’t survive.

この If を省略すると。

Were it not for water, creatures couldn't survive.

となります。

仮定法の否定と比較級が使われると、最上級表現

これが、英文法で最も難しい分野の一つ。

I couldn't be better.

これは「私は絶好調です」という意味。仮定法の否定と、比較級が使われています。言外に「これ以上、調子よくなろうと思っても」があります。「私はこれ以上、調子よくなろうと思っても、これ以上よくなれない」そこから「私は絶好調です」となるわけです。

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