小石川中等、東大合格者18名!

都立復権の傾向

都立の小石川中等教育学校、中高一貫になったのが、かれこれ十五年ほど前。それまでは学校群制度の影響で、東大合格できず、がんばっても早慶に手が届くかどうか、というレベル。かつて府立五中の名門は、完全に存在感をなくしていました。

ところが中高一貫にしてから、徐々に優秀な生徒が入学し始め、女子については鴎友、頌栄、女学館レベルに合格しても小石川に来るようになりました。そして今年、東大合格者18名。これなら雙葉、JGに並ぶレベル。今後、桜陰、豊島岡はともかく、それ以外の女子校なら、小石川と両方合格した場合、小石川に行く流れが加速するでしょう。

受験結果から見る限り、都立復権はハッキリしています。

現役での合格

小石川の東大合格者18名のうち、浪人生、ゼロ。現役生だけの数字。京大合格者5名も全員現役。一橋11名のうち現役10名、東工大12名のうち現役11名。現役合格率こそ高校力なれば、小石川、今やその地力は侮れないレベル。

小石川の場合、中学入学時で定員160名。その枠は高校卒業まで変わらず、しかも国立大医学部にも、それなりに合格者を出しているでしょうから、小石川に入学して上位半分につけてれいれば、有力国立大に行けそうだという計算ができます。

先輩の姿を見て後輩も続くわけですから、来年の小石川の受験結果には注目です。

凋落する私立も

このような都立復権に反比例するように、かつて名門と言われた私立が東大合格者を劇的に減らしています。男子校では巣鴨、城北といった伝統校。両校とも十年ほど前、東大に数十名の合格者を出していました。ところが今や十名切る状態。トップ10常連だった男子御三家、武蔵も、今年20名。諸行無常とはいえ、受験勢力図は十年も経てば、かくも変化。

時代感応すべし

結局、教育サービスも競争にさらされているわけで、斬新なイメージ、時代即応の体制、魅力的な受験結果を打ち出せない学校は、あっという間に廃れます。伝統でなんとかなる時代はとっくに終了。しかも学校教員は通常、競争にさらされないので、授業改善の動機が起きにくく、保守化し、三十年前の授業を今も継続している者が大半。

世のトレンドに敏感になること。何より、入試問題を研究すること。課外活動、保護者対応で忙しいなど、言い訳にすぎません。そんな言い訳が通用する限り、その学校は廃れます。かつて東大合格者100名の学大附属も、今年28名。マーケットにさらされていることを、学校教員は自覚すべきでしょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事